(非)日常

社会人でもオタまっしぐら。

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12/25~12/31の読書感想です。


 年内ラストの感想です。1年、長いようで短かった……。


 今月の読了本数:30冊。
 今月のオススメ:"文学少女"と繋がれた愚者(野村美月/竹岡美穂/ファミ通文庫)、シュミじゃないんだ(三浦しをん/新書館)


12/25 零崎軋識の人間ノック(西尾維新/竹/講談社NOVELS)

 戯言番外編2冊目。事前に聞いていたとおり、ファンサービス以外の何物でもなかったです。ストーリーらしいストーリーはなく、たとえあったとしてもそれに意味はなく、ひたすらに戯言のキャラが暴れ回るだけ、と本当にそれだけしかない話でした。ケレン味たっぷりというかケレン味しかないです。個人的に出てくるキャラは好きですしああいうケレン味も楽しめますが、いくらなんでもそれだけしかない、というのはちょっと……。あとこの話は本編よりも過去の話で、もうすでに各キャラの結末がわかってしまっているので、この話の7割を占めるバトルも今一つ楽しめませんでした。そもそも戯言シリーズの楽しみってバトル以外の要素が大きいような……。
 良く言えばファンサービス、悪く言えば同人誌ですね。キャラが活躍しているところを見られて嬉しいけど、もう少しストーリーが欲しかったです。

【評価:★★☆】


12/25 この口唇で、もう一度(うえだ真由/やしきゆかり/幻冬舎ルチル文庫)

 ルチル文庫がどんなものなのか読んでみたくて、なんとなく目に付いたので購入。自分の直感ってあまり信用してないのですが、これはもう本当に面白かった! 孤独を愛するエリート攻め×不幸な過去持ちだけど健気な受け、と正直テンプレ設定・テンプレ話といえばそれまでなんだけれど、その料理の仕方が実に上手。最初は瑞を疎ましがっていた圭祐がだんだんと変わっていくあれこれも自然で引き込まれたし、二人が両思いになっていく過程もすごく丁寧で、実は瑞みたいな受けはそこまでツボじゃないんだけど、読んでいて胸がきゅんきゅん(古)しました。圭祐が『エリート』と文で言われているだけじゃなくてちゃんと有能なエリートしていたのも良かった。その上でこの話の何よりも良かったところって、『セカイは二人だけのもの』みたいな、世界観じゃなく、むしろ二人の周囲や背景をきちんと描写して、ちゃんと地に足のついた話になっているところだと思う。世界観を広げた上で、最後に二人に収束するラストは綺麗でとてもよかったです。
 別に設定や展開に奇をてらわなくても、ちゃんと面白いボーイズラブは作れるんだ、という好例。こういうスタンダードなボーイズラブは大好きです。それにしても、ルチル文庫って上下左右の隙間があんまり開いてなくて、正直読みづらい……。

【評価:★★★★】


12/25 "文学少女"と繋がれた愚者(野村美月/竹岡美穂/ファミ通文庫)

 "文学少女"3巻(しかし、どうして"文学少女"と括ってあるんだろう)1,2巻も良作だったシリーズなんだけど、今回は正に傑作でした。前半から二転三転する展開に翻弄され、どんどん弾劾のふちに追い詰められるようなきつさに、胸を熱くする。救われて欲しい、と祈るような気持ちで読書したのは久々です。そして最後の舞台での遠子先輩の独壇場に思わず涙が……。物語を愛する人間の一人である以上、あのセリフは感動せざるを得ません。素晴らしい、としか言いようがないです。そして大団円……かと思いきやあの引きですものね。ラストの一文(今回はあとがきから先に見ちゃダメです。絶対に)に背筋をなめられたかのような恐怖が。数ある道の中でも最悪の道ですよ……ああもう続きが気になって仕方がない。
 まだ折り返しだというのにこんなレベルで、この先どれだけの代物が出るのでしょう。楽しみすぎる。あと個人的に既読だった作品が題材として取り上げられていたのが嬉しかったです(『友情』じゃなく、もう一つのほう)あのラストは確かに美しいですよね。

【評価:★★★★☆】


12/28 斉藤家の核弾頭(篠田節子/朝日文庫)

 久々の篠田節子。ハルモニア以降、読む度に評価が下がっていくので不安でしたが、これは面白かったです。しっかりと作られた土台の上で、ジェットコースターのごとき展開に翻弄される愉悦が味わえます。息をつかせぬほどの畳み掛けっぷりが最後まで続くんです。これで楽しくないわけがない。階級差別に男女差別と、扱っているテーマこそ苦手なものの、随所に皮肉めいたユーモアを挟んでくれるので苦になることもなく。というか笑えます。こういう風なのも書けるのか、篠田節子って。一見最大の危機を抜け出して希望の光が差し込んだように見えて、実は相当皮肉の利いた嫌らしいオチも、きっとこの人の味なんでしょうね。4冊目にして確信。
 普段はラノベ中心に読んでいる人にも勧めやすい篠田節子でした。しかし、朝日文庫のこの表紙は正直どうなんでしょう……? いや確かに内容にあってはいるのですが。

【評価:★★★☆】


12/31 ディバイデッド・フロント Ⅲ.この空と大地に誓う(高瀬彼方/山田秀樹/角川スニーカー文庫)

 今年最後の読書はディバフロ最終巻。前巻読んでから1年4ヶ月は経っていますね。反省反省。
 今まで散々、合わない合わないと言い続けていた文体は結局最後まで合いませんでした。キャラ立てとしてはこれ以上ないものなんだけど、感情移入という点をまるっきり排除しているので、そういうのはやっぱりきつかったです。なので物語には結局最後までのれなかったんですが、それでも十分面白かったです。戦場の中で必死に戦い抜くキャラの姿は最後まで鮮烈でした。土岐のラストバトルはもちろん、個人的に筒井彩の最後の一文にしびれました。格好いい……! どうやら打ち切りだったようですが、それでもラストは綺麗でした。完全なるハッピーエンドはありえない以上、あれでよかったんじゃないかな、と。作者がこだわった最後の見開きイラストが素晴らしすぎます。
 合わない読書ではありましたが、それでも非常にいい本であったのも確かです。この人のほかの本も読んでみようかしら。

【評価:★★★☆】
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