(非)日常

社会人でもオタまっしぐら。

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 1/29~2/4の感想です。
 富士ミスといい、ビーンズといい、新人ラッシュでした。そして読書が進む一週間でした。来週は電撃の新人か……。

 1月の読了本数:15冊(テスト月間だったので……その割には読めてますが)
 1月のオススメ:龍時シリーズ(野沢尚/文春文庫)


1/29 タイムリミット!(中原一也/小笠原宇紀/CROSS NOVELS)

 小笠原宇紀の表紙に釣られて購入。……だ、騙された! このキャラデザで受けが世間知らずな乙女だなんて詐欺だ!
 親父っぽい年上部下攻め×眼鏡の年下上司受けなオフィスBL。上でヒステリックになっていますが、前半はそんなに悪くないんです。野性的な夏目は親父スキーにはツボでしょうし、志野の過去などストーリーはベタですが、その分ニヤニヤしながら楽しめるし、いいんじゃないかと。問題は後半、当て馬な谷崎が出てからがありえない。何がありえないって、谷崎の行動がすぐに読めてしまうのもそうですが(そしてどこまでも予想通りの行動しかしなかった)、夏目にも危険だと言われていて、実際過去に危ない目にあったのに、そんなこと忘れてのこのこと会う志野が信じられない。こんな見え見えの魂胆も分からないでついていくのに、一応有能な設定なのがありえないです。頭の悪すぎる展開&受けにぽかーんとし、その後はくっつこうがどうなろうがもうどうでもよくなっちゃいました。タイトルになっている仕事の問題も、ほとんどとってつけたような解決でしたし。あと言葉攻めは好きですが、Hシーンはちゃんと地の文で魅せてほしかったです。同じようなことをクジラのソラにもいいましたが。
 前半は悪くなかったんです。それは確か。でもこのヴィジュアルで受けがお馬鹿ってさぁ……ラノベじゃないけどイラストに騙された名無しさんになりました。

【評価:★★】


1/29 ヴァーテックテイルズ 麗しのシャーロットに捧ぐ(尾関修一/山本ケイジ/富士見ミステリー文庫)

 富士見ミステリー大賞<佳作>受賞作。賛否両論なので気になって読みましたが、……これはいい。淡々としているのでホラーを期待すると肩透かしですが、ミステリとして読むと話は別。時間軸のミスリードはなんとなく分かりましたが、それでもちゃんと組み立てられた謎の真相を知ったときは感嘆しました。ミスリードを狙って成功しているのと、構成にこだわっているのもいいです。黒幕があっさり姿を現して自ら手を下すのには少々拍子抜けしましたが、ラストで最後のピースがカチリとはまるのに、ほぅ、と溜息。悪意に満ちた結末にぞくりとしました。いやぁいいですね、これ。あ、ただ一つだけ。山本ケイジはすごくいい仕事していますが、正直表紙と口絵のシャーロット(+タイトル)に釣られて買っちゃダメです。イラストのシャーロットは凄く可愛いのですが、いやこれ編集は騙す気満々でしょw
 富士ミスの受賞作ってあまり読んでいないのですが、これ大賞でもいいんじゃないでしょうか? ちゃんとミステリしてますし。都合の良すぎる&無理のある箇所が少しあったのでこの評価ですが、是非とも次回作を出して欲しいです。これ一作で消えませんように。

【評価:★★★☆】


1/31 殺人方程式 切断された死体の問題(綾辻行人/光文社文庫)

 びっくりするほど2時間サスペンス
 綾辻は高校生の時に十角館を読んだきりで、叙述トリックの人なんだな~というイメージを抱いていたのですが、これはガチガチの本格推理でした。本格にありがちなように、登場人物は記号的だわ展開は安っぽいわで実に2時間サスペンス的でしたが、書き方がさらっとしているためかそんなに気になることもなく。登場人物はなんとなく整理されていて混乱することはなかったですし、読みやすい文章のおかげで都合の良い展開もそこまで気にはなりませんでした。トリック自体はそこまで驚くものではなかったけど、謎自体は伏線ビシバシ張ったりと丁寧に作られていたので問題はなし。伏線もちゃんと残さず回収されていますし。あ、映美関連のはうざかった。誰もこの小説に安っぽい恋愛は期待してないですよ。まあそんなところも含めて2時間サスペンスでした。最後の最後までベタを貫いただけいいか。
 こういうの久々に読みました。個人的にはこの(謎はしっかりしているけど)安っぽい2時間サスペンスっぷりはそこそこ好きなのでこの評価。まあ誰にも勧めませんが。館シリーズはどうしようかしら。

【評価:★★★】


2/1 アラバーナの海賊たち 幕開けは嵐とともに(伊藤たつき/七海慎吾/角川ビーンズ文庫)

 わーいわーい、久々の地雷だー! ……orz
 第4回ビーンズ小説大賞<奨励賞>受賞作。いやもう、むしろどこを褒めれば良いのかわかりません。描写に一貫性がなく、そもそもいなくても良かったようなヒロインに、魅力以前に造形がぺらすぎるキャラ達。説得力も何もない、ただテンプレートに沿っただけのご都合主義万歳なストーリー展開に頭を痛め、全く生かされていない設定(記憶喪失や海賊etc……)に倒れそうになり、ラストの伏線も何もあったもんじゃない超展開にノックアウトされました。いや、超展開でも盛り上がれば、もしくはネタになればいいんですよ? でも正直、その超展開はあってもなくてもどっちでもよかったと思うの。オチもへっぽこで悪い意味でお約束ですし。細かいところに突っ込んだらキリがありません。あと帯は詐欺です。逆ハー決定版と謳っているのに、逆ハーの旨味がどこにもないのはいかがなものか。男キャラがいっぱいいるだけでは逆ハーには成り得ませんよ。
 すっきりさっぱり地雷でした。逆ハー苦手なので、その方面で警戒はしていたのですが、問題はそんなところにはなかったです。受賞作は全部特攻してみるつもりですが、……こんなのばっかりだったら考えます。

【評価:★】


2/1 少年は、二度太陽を殺す 若き宰相の帝国(和泉朱希/唯月一/角川ビーンズ文庫)

 第4回ビーンズ小説大賞<優秀賞>受賞作。何せ上が地雷だったので警戒して読みましたが、……あれ? 序盤から普通に面白い。導入部から引き込んでくれるし、キャラも立っている上に書き分け出来ていますし。このレーベルにしては正統派ファンタジーですし。その後の展開も、演出力に欠けて淡々としているとはいえ先が気になるくらいには面白いし、随分と手堅い新人だなぁ……と思ったら、ラストでえー!? え、これってSFなの!? その可能性は考えていませんでした。だってビーンズですし。でも振り返ると確かに笛の謎はそれしかない。うわぁ、やられた。ここ最近読んだ本でも意外性だったらトップかも。タイトルのわりに宰相が目立ってないとか終盤のヤンの行動はちと説得力に欠けるとか、不満はありますが面白かったです。
 完全に続編が出ること前提な終わり方。問題は、次は一体どこから始めるか、ですよね。これが読めただけでも新規発掘は成功といえます。楽しみ楽しみ。どうか間が空きませんように。

【評価:★★★☆】


2/2 ロミオとロミオは永遠に(恩田陸/おがわさとし/ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

 実にいいジュヴナイル、そして実にいいボーイズラブ。確かにこれは紛うことなき恩田陸作品ですね(いや、ネバーランドがボーイズラブとは思ってないのですが)強大な牽引力で引き込んで、そのまま勢いで読ませてしまうところも、テストや『メモリーズ』のビジョンの幻惑さも、随所にちりばめられたノスタルジックな小道具も、ヒロインがいるのに異性間のラブに行かないあたりも、それら全て恩田陸クオリティです。恩田陸はここしばらく短編しか読んでいなかったのですが、そういえばこの人はこんな作風でしたね。そして私はこういう勢いで突っ走った、エネルギッシュなノリが好きで、もちろん面白かったです。ちょっと長すぎるのだけど、序盤のクラス分けといい、最後の脱走といい、盛り上がりが尋常じゃない。スピード感と熱さに溢れた終盤に、のめり込み目が潤み……そしてなんですかこのラストw 超展開スレスレのオチに思わず大笑い。そうよね、恩田陸ですものね。個人的には笑えたので許容範囲です。いいよ、それでこそ恩田陸だもの。
 キャラの数を少なくして、もう少し内容を絞ってページ数を減らしてくれれば文句なしだったんですがね。単行本で読んだのでそこまでは気になりませんでしたが、勢いで魅せるにはさすがに長すぎます。ともあれ、面白かったのは確か。まあそれでもオススメできないあたりが恩田陸なのですが。

【評価:★★★★】


2/2 銀の騎士 金の狼 -新たなる神話へ-(榎田尤利/北畠あけ乃/講談社ホワイトハート文庫)

 神話シリーズ最終章。最終巻をゲットしたのでようやく崩し。一気読みというのはいいものです。が……これ本当にあと250P足らずで決着つけるの? 終盤におけるユージンの容赦ない行動に、どう終わらせるのかが見えなくなりました。というか敵として強大すぎて、どんな風に倒されるのかが全く分かりません。ここまで悪役然とした悪役は久々に見ました。それ以外のところは、クライマックスらしく実に盛り上がって面白かったです。中盤の展開は、ドール・ハウスのところももちろんですが、アショクの行動に最高に燃える。タイムリミット物は燃えます。サラの成長やエリアスのサラのラブを見るにつけ、これの前に1,2巻くらいあればもっと良かっただろうな、と思いますが過ぎたことをいっても仕方がありません。
 フェンリルの決断やユージンの計略など、物語は最終章に入ってまだまだ予断を許さない状況です。どんな結末を迎えるのか、楽しみで仕方ないです。

【評価:★★★☆】


2/2 始まりのエデン -新たなる神話へ-(榎田尤利/北畠あけ乃/講談社ホワイトハート文庫)

 神話シリーズ最終巻。うん、危惧していたとおりやっぱり後半は駆け足展開になっていました。もうちょっと、せめてあと50Pあれば色々と掘り下げができたのに、と思うと惜しいです。ユージンもセシルもわりとあっさり死んだのも不満ですし。特にセシル。『生まれいずる者よ』やこの巻であった戸惑いとかなんだったんだ! ……とまあ、不満を述べてきましたが、それを含めても十分良作だといえる最終巻でした。全編通して盛り上がりっぱなしで、フェンリルもサラもタウバもエリアスもルアン・ディン姉妹もアショクもひたすら熱い。特にアショク。初登場の際、誰がここまで重要なキャラになると思えたでしょうか。もちろんサラの台詞やフェンリルのラストなど、燃えて泣けるところも十分ありました。エピローグのあっさりさも不満だけど、まあこの盛り上がりの前には些細なことです。
 欠点やスピード展開ゆえの粗はありましたが(デビューシリーズの方が完成度高いってどういうことなんだろう)、それでも胸を張って良作だと言える何かがこのシリーズにはあったと思います。いいシリーズでした。ビーンズで始めるらしいシリーズも楽しみ楽しみ。

【評価:★★★★】


2/4 神様がくれた指(佐藤多佳子/新潮社)

 面白かったかつまらなかったか、と聞かれたら間違いなく面白かった、と答えます。でも期待値からするとだいぶ足りないかな……。
 佐藤多佳子作品は一年近く前に「しゃべれどもしゃべれども」を読んだきりなのですが、あれとは随分毛色の異なる作品でした。ちと長すぎた気がしないでもないけど、話が動き出したらもう物語りもこちらのページをめくる手も止められず、読了。話が加速していくと同時にこちらを掴んで引きずり込む感じでした。面白かったです。特に最後のスリの一連の場面は抜群にスリリングで息をするのもためらうくらいの面白さ。ただ、やっぱり期待値から見ると下がっちゃうんですよね。話が動くまでが長いというのもありますが、根幹にある話自体がそれほどひねりのないサスペンスなので、読んでいても話そのものにはそこまでひきつけられませんでした。エピローグの別れは良かったのですが、正直永井についてはもう少しフォローが欲しかったです。あと咎狗プレイ中で傷つきまくったナジミストとしての心がさらに凹んだorz 咲は悪くない、でもあの場面で警察に連絡しないのはどう考えてもおかしいですよ……。幼馴染にそういう役回りはやって欲しくなかったorz
 結果的には面白かったのですが、期待しすぎたのですかね……。『一瞬の風になれ』は期待しています。

【評価:★★★☆】
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