(非)日常

社会人でもオタまっしぐら。

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3/5~3/11の読書感想です。

溜めていたシリーズ物をいくつか読了。一般もちゃんと読めたことだし、充実していました。

3/5 彩雲国物語 想いは遙かなる茶都へ(雪乃紗衣/由羅カイリ/角川ビーンズ文庫)

 彩雲国4巻。基本的に1巻完結の形を取っていた前3巻とは異なり、今回は全く何も終わってないですね。なのでこの段階で特に言うようなことはなく。彼の正体を筆頭に展開が先読みできるのは難ですが、もともと王道さ・ベタさが魅力の一つでもある作品なので、そこら辺はいいのか。しばらく見ないうちに香鈴が実によいツンデレになっていたのに萌え。ちびっこカップルかわいいなぁ。まあ今回全てを持っていったのは龍蓮ですが。しかし、そろそろキャラ増えすぎて(私の)脳内での情報処理速度がおっつかなくなっている罠。もともと中国系の名前を覚えるのは苦手なので……世界史もアジア史が随分足を引っ張っていましたし……。
 まあそんなことはいいんですが。上下巻の形を取っているので、とにかく面白さ自体は次回次第ですかね。今の展開だと、どうにでもなりそうですが……。

【評価:★★★】


3/5 彩雲国物語 漆黒の月の宴(雪乃紗衣/由羅カイリ/角川ビーンズ文庫)

 茶州編下巻。めいっぱい広げた風呂敷を、丁寧さとか度外視して急いで畳んだような感じで、正直微妙でした。前回も書きましたが、やっぱりキャラ多すぎなんじゃないかと。後書きで「関係ないキャラは即ドナドナ」と書いてありましたが、それでもこの分量で捌ける数を超えています。おかげで個々の描写が足りないという状態に。そのため後半のあたりは盛り上がっているんだなというのは伝わってくるのですが、それ以上にバタバタしている感じで、どうにもノリきれませんでした。春姫と克洵のあたりはまだきっちりやれていると思いますが、秀麗と朔洵のあたりはもう悲惨。朔洵があんな行動を取る心情がイマイチ理解できなかったのが大きいです。秀麗にしたって、どうにもとってつけたような役回りに感じられて仕方なかったですし。あと微笑みを浮かべる腹黒最強キャラは作中に一人くらいがちょうどいいと思いますよ?
 うーん、さすがにキャラ飽和状態だと持ち直すのは厳しいかなぁ。次の長編は持ち直しているらしいけど……。

【評価:★★☆】


3/6 彩雲国物語 朱にまじわれば紅(雪乃紗衣/由羅カイリ/角川ビーンズ文庫)

 うわぁ……orz 他の3話は特に強い拒否感は覚えなかったですが、3話目が……そうよこういう逆ハーすごいダメなんだったorz もうひたすら秀麗が愛されすぎていて、読んでいて引きまくり。秀麗自体はかわいいですし、劉輝や紅家の人に愛されているならまだ分かりますが、それ以外の人にまでああ思われているとさすがにドン引き。秀麗が恋愛に鈍感☆なキャラなのが更にねorz 話自体は悪くないですし(良くもないですが)コミカルなノリでいきたいのは分かるんです……でもこれは私の弱点でしてね……BLにサブイボが出る男の人の気持ちが久々に分かりましたorz 他の話にしても特に盛り上がりどころもなく、コミカルなだけで話そのものは特に面白くはないですし……。
 作者が出した同人誌ということでFA。キャラが気に入っていて逆ハーが好きな方は割りと楽しめると思います。私はダメorz 次は買わないかなぁ。

【評価:★★】


3/7 河童・歯車・或阿呆の一生(芥川龍之介/講談社文庫)

 結論:これは私小説。『河童』やいくつかの短編ははまだフィクションとしての体を成していますが、『歯車』から始まる後半の3編はもう完全に私小説として開き直っています。児童文学だった『蜘蛛の糸・杜子春』とは全く違ったテイストで、こちらは随分と暗い感じ。というよりも、全編を通して死に囚われている、背後やすぐ脇に死が横たわっているような印象を受けました。時折手を伸ばして触れてくるようで、そのぞくっとした感覚も、個人的には割りと好き。『或阿呆の一生』を書いた後に自殺したというのも、ああと納得できます。いえ、これを読むと自殺したくなる、とかそういうわけではないのですが。個人的にはぴりぴりとした悪意に身が縮こまる『玄鶴山房』、伝奇的な趣を取っていながらその実人間に対する痛烈な批判が込められた『河童』がよかったです。
 これ自体に対してどうのこうの言うよりも、これを書いた芥川龍之介に対してどうのこうのと言うべき作品集でした。つまり完全な私小説である話そのものに対して言うことは特にありません。

【評価:★★★】


3/7 アレクシオン・サーガ(五代ゆう/いのまたむつみ/HJ文庫)

 今どき見かけないような正統派ファンタジー。逆にそれが新鮮……なのかしら?
 こういう世界観・ストーリー第一のファンタジーにありそうな、冒頭でメインのキャラが掘り下げやさしたる描写もないまま設置して、ストーリーをずんずん進めていく形式で、序盤はイマイチでしたが、それに慣れる頃には王道な展開でも目を離させないだけの巧みなストーリーテリングのおかげで一気読み。妙に捻った設定などに頼らずにファンタジーな世界観をファンタジーとして確立させることの出来る筆力はさすがです。面白かった。特にアレクシスの過去エピソードは細かいところにまで目が行き届いていて、過不足なく内容がきっちり詰まった良品。しかし、ヘロディアのキャラが描写も浅めでイマイチ馴染めないのが……ヒロインなのに。
 やっぱり五代ゆうのファンタジーは面白いです。いかようにでも展開することの出来る話なので、続きにも期待。

【評価:★★★☆】


3/8 断章のグリムⅢ 人魚姫・上(甲田学人/三日月かける/電撃文庫)
    断章のグリムⅣ 人魚姫・下(甲田学人/三日月かける/電撃文庫)

 あとがき:「グロやスプラッターは苦手なのです」 嘘だ!
 新刊が出たので上下巻一気読み。1,2巻もひどかったですが今回はそれに輪をかけてひどくグロく狂ってます(褒めてます)上巻ラストのハミガキも中盤のお母さんのあれも実にイッちゃった描写に魅せられますが、今回はなんと言ってもシチューでしょう。泣けるエピソードだ、と思っていたのに何この落とし穴。たった一文にここまで震え上がるなんて、さすがMissingの甲田です。今まで倒叙ミステリの形を取っていたのを逆手に取ったオチも意外性があってなかなか。これは読めなかったです。全く救いのない感じも好み。しかし今回初めて一話こっきりのキャラで生き残りが出たというのに、惨劇のレベルも範囲も上がって広がっているのはなぜ?
 エンジンかかってきましたなぁ、と。甲田に期待しているのはストーリーでもキャラでもなくこの狂気的な描写なので嬉しい限り。

【評価:★★★★】


3/8 少女七竈と七人の可愛そうな大人(桜庭一樹/角川書店)

 読み終わったあと、ほぅ、と溜息。なんてことない平坦なストーリーなはずなのに、古めかしく美しく、そして儚い雰囲気に魅せられっぱなしでした。たとえば少女の紅い唇のような、匂い立つ文体にぽっ、と紅潮し、少女の終わりを象徴するようなラストに目を閉じ、その余韻に浸る。いいなぁ、これ。
 私は美しい少女でもかつておんなであった女性でも、ましてや犬でもないので、一番共感したのは平凡な緒方みすずでした。だから私の中でこの小説は、七竈と雪風の二人の美しい世界に魅せられた者の物語です。終盤のみすずの感情吐露に、激しく共感を覚えました。
 砂糖菓子~が出版されてから2年も経っていなかったというのに、桜庭一樹はあの頃とは比較にならないほどその感性を研ぎ澄ませた。その進化の速度が、恐ろしくもあります。

【評価:★★★★】


3/9 悪霊がホントにいっぱい!(小野不由美/中村幸緒/講談社ティーンズハート文庫)

 絶版して久しい小野不由美の初期作品『悪霊シリーズ』。これはその2作目。とはいっても漫画もアニメも見ている身なので、途中からでも違和感なく入れるわけですが。
 あの値段の釣り上がりっぷりを知っているので私としては再販するべきだろうとは思いますが、でもこれは恥ずかしいから絶版にしたままの小野不由美の気持ちも分からなくはないです。だってこれ文体が軽すぎですよ? いかにも少女小説な一人称とは聞いていましたがまさかハートが飛んでるとは思わなんだ。十二国記を書いた人がこの作品を書いたとはちょっと信じられん……。個人的にこの文体は慣れはしたけど微妙。元々ノリの軽い話ではあるけど、さすがに軽すぎて怖くないのはなぁ。大筋は知っているので特に言うことは……といいたいところですが、細かいところで色々変わっていました。原作は漫画より波乱が多い感じ。伏線っぽいところも削られていますし。でもあの分量で全てを詰め込むのはきついか。
 この文体はさすがに驚きました。次は『血塗られた迷宮』と。漫画でも頭一つ抜けて怖かった話なので期待期待。

【評価:★★★】


3/9 悪霊になりたくない!(小野不由美/中村幸緒/講談社ティーンズハート文庫)

 悪霊シリーズ5作目。文体が↑に比べると軽さが取れてきているのは気のせい? 文体に慣れてきた、というのもあるのでしょうが。
 それはさておき、怖かったぁ。漫画も既読でアニメもこの前やったのを視聴した身なのに、それでも麻衣の夢や終盤のあれは震えるほどの怖さ。結局除霊できない、というオチも含め、まだ読んでないラストエピソードを除けばやっぱり私はこれが一番好きだな。SPR側の8人を除いても13人もキャラがいる、というのは確実に多すぎる気がしますが(そして当然のごとく立っていない)まあ別に名前を覚えていればいいですよ、程度の存在でしかないのでいいのかw ところで、笠井さんやタカがSPRでバイトしているという事実に驚き。タカなんて漫画じゃモブと変わらないくらいの存在だったのに……!
 本当に怖い話は展開を知っていても怖い、と。しかし真砂子はいいツンデレだなぁ。そして安原さんは原作でもやっぱりいいキャラだ。

【評価:★★★☆】


3/9 悪霊とよばないで(小野不由美/中村幸緒/講談社ティーンズハート文庫)

 悪霊シリーズ6作目。漫画は読んでいる身ですが、アニメではまだやっていないせいか、展開をほとんど忘れていた……。とりあえず綾子大活躍の巻、ということだけは覚えていたから、それでOKかしら?
 漫画でも、やたらと民俗学の知識が出てくるなぁと思いましたが、小説を読んで改めてこの多さに驚き。元々薀蓄は多いシリーズだったけど、この話は飛びぬけて多いです。そしてこの手の小野不由美作品はことごとく合わない(黒祠の島の地雷っぷりといったら!)私ですが、これはまあストーリーが疎かになっているわけでもないので、許容範囲、といったところ。中盤~終盤のじわじわした怖さはなかなか。しかし安原さんがかなり便利キャラになっているのが気になる……。
 結論から言うと、ナルは有能だよね、という話でした。さて、ここまでが漫画で知っていた分。すごいことになってるらしい最終巻はどうなのかしら。楽しみ楽しみ。

【評価:★★★】


3/10 悪霊だってヘイキ!上(小野不由美/中村幸緒/講談社ティーンズハート文庫)
     悪霊だってヘイキ!下(小野不由美/中村幸緒/講談社ティーンズハート文庫)

 唖然呆然。うわぁぁなんだこれ!? こんなのよく考えたものです。小野不由美すごい。
 悪霊シリーズ最終話。1つのエピソードを上下巻に分けた、というよりも廃校編+伏線回収、というところかしら。さて、この廃校編は怖いです。見知った仲間が一人ずつ消えていく、というのはベタだけどぞわっとするし、一人ずつ増えていく子供も、麻衣の一人称だからこそその違和を恐怖に変えることが出来た、と。下巻の解決は暖かなイメージで、その怖さはだいぶ希釈されるのですが、それでも上巻の怖さは『血塗られた迷宮』に並びます。……しかし、その恐怖すらも吹っ飛ばすその後の話。ぼーさんってこんなに使える奴だったんだ……という驚きもありますが、それ以上に緻密な伏線の敷き方と、想像の斜め上を行く着地に舌を巻く。ナルというニックネームが伏線だということは気づいてましたし、事前に友人から最後は凄い、と聞かされていましたが、それでもこれはちょっとすごい、すごすぎる。あんだけ敷いていた(と後に気づかされた)伏線をほぼ全て回収。ようやったわ。しかし、実に夢もロマンのない真実だわw
 恋愛関係についてはまあおいといて、とにかくこの伏線回収っぷりはお見事。優秀なミステリーでした。1万円以上出してでも読む価値がある……かといわれるとまた微妙ですが、少なくとも持っている人を探して読む価値はあるんじゃないかと。面白かった。しかし、アニメ版は本当に『呪いの家』で終わりなのかしら?

【評価:★★★★】


3/11 火蛾(古泉迦十/講談社ノベルス)

 レベルの高い小説を読んだ。間違いなくこれはレベルの高い小説だと思うのだが、一つ残念なことに読み手の頭がそのレベルについていけなかったorz
 第17回メフィスト賞受賞作。上で言っているとおり、やたらにレベルの高い小説なんです。イスラム教の薀蓄が作中で過不足なく説明され、それら全てがちゃんと土台を作り、ミステリの謎部分を完璧なものにしているあたりや、「えっそれ伏線だったの!?」というくらい些細なところにも伏線を張るぬかりのなさも、実に完成度が高く、折り返しの紹介どおりまさしく鮮烈な本格ものでした。メタを駆使して幻想にまぎれさせた上で、着地はちゃんと腑に落ちるところも凄い。ただ、残念なことにその宗教色の強さ・敷居の高さに謎が明かされるところまではギブアップ寸前だったことorz 去年あれだけイスラム系は勉強したのに、1年も経つとそんな知識頭から抜けてましたorz なので飲み込むまもなく次々と飛び交うイスラム宗教の知識やスーフィーの造語に悪い意味で翻弄されまくり。最初は大変でした。
 決して小説が悪いわけじゃないんです。ただ私の頭がorz ですが、後半は謎に驚き、物語にのめりこめたので評価はこれくらい。作品のレベル自体は高いですので、読んだ満足感は十分あると思います。

【評価:★★★☆】
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