(非)日常

社会人でもオタまっしぐら。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
10/9~10/15の読了です。




10/9 "文学少女"と飢え乾く幽霊(野村美月/竹岡美穂/ファミ通文庫)

本当にこのシリーズは小説への愛に溢れている。終盤の、題材の小説を下敷きにした怒濤の展開も、本編とはそれほど関係ない遠子先輩の語りも、どれを取っても愛を感じる。だからこそ面白い。前回の太宰同様、魂で書かれたと称された題材を読みたくなった。

【評価:★★★★】


10/10 あくむ(井上夢人/集英社文庫)

兄弟が……兄弟が……!! はぁはぁ、落ち着こう。えー、ゴールデンケージの兄弟がとんでもない破壊力です。救いに一歩届かないラストを含め、この中ではこれがベスト。あと淫靡な匂い漂うブルーブラッドもいい感じ。ただ他の短編(特に最初の二つ)は似たようなフォーマットで書かれているせいか展開が読めてしまって正直イマイチ。まあそこら辺はリーダビリティの高さと兄弟で帳消し、ということでいいか。いやもうね、兄弟が!

【評価:★★★☆】


10/12 TOY JOY POP(浅井ラボ/柴倉乃杏/HJ文庫)

ああ、微妙。イマドキの現代ものを書こうとしてるのは分かるけど、それをするには人物の描写が悲しくなるくらい薄っぺらい。ストーリーも、話の動かない前半は退屈極まりないし、意外な方向に転がっていく後半はそこそこ面白いけど、話が三つに分かれたまま収束しなかったのが不満。この前のされどの短編も微妙だったし、ラボはどうしたものか。

【評価:★★】


10/13 斜陽(太宰治/新潮社文庫)

"文学少女"に喚起されての読書その1。近代文学というと、自分の読解力が足りないせいか今までほとんど楽しめなかった覚えがあるけど、これは素直に面白かった。序盤は退屈だったんだけど、弟の過去の日記が出てきてからが凄い。どんどん悲惨になっていく現実とは対照的に、主人公の思考はどんどん明るく、情熱に燃えていく。いってしまえば現実逃避なんだけど、その乖離っぷりが、叙情的な文章と相まって心を締め付ける。痛々しいけど、目はそらせない。それでいながら、現実としっかり向き合った上で希望に満ちたラストの力強さ、情熱に救われる。これなら人間失格に特攻しても大丈夫かもしれない。とりあえず、次の近代文学は芥川だ。

【評価:★★★☆】


10/14 骨王 Ⅰ.アンダーテイカーズ(野村佳/THORES柴本/角川スニーカー文庫)

優秀賞受賞だけあって、完成度は高い。だけどすごく地味。展開が平坦というより、盛り上げに失敗した感じに近い。主人公の性格が一貫していないのも微妙だなあ。特に惹かれるものはなかったし、続きは様子見で。

【評価:★★★】
スポンサーサイト












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://dailyornotdaily.blog71.fc2.com/tb.php/61-37641cf6

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。