(非)日常

社会人でもオタまっしぐら。

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 一般編に引き続き、今度はBLのまとめです。ホント、読書メーターさまの存在は偉大だな、と感じます。
 なお、BLは今年読んだ作品のまとめなので、去年以前に刊行された作品もいくつかあります。これは一般編でもアナウンスする予定だったのですが、一般編は続編が多いのでしないままでどうにかなりました。


 では、見たい方は下をポチッとな。


Like a dog,as a dog(田中鈴木/バーズコミックス ルチルコレクション)
 動物が人になる、というファンタジー設定だけでなく、その設定の上で『人を信じること』という一貫したテーマを様々な視点から描いた、完成度の高すぎる連作短編集。言葉をもってしても完璧には伝わらない、そんなコミュニケーションの難しさと、『信じること』に対する苦悩、そしてその上でのストレートなメッセージが心に沁みます。特に『うそつきと猫』のラストのモノローグ、『さえずり』(これが一番BLらしい)での2人の不器用ながらも初々しい恋愛、『天使の光』の最後でかすかに感じられる希望には思わず、あれ、目から水が……。田中鈴木は色々と読んでみましたが、これが今のところベストです。

ダブルミンツ(中村明日美子/EDGEコミックス)
 腐が関係性に萌える種族であり、BLが男2人の関係性を書いた話だと定義するなら、前半部は今年最も引き付けられたお話といえるかもしれません。みつおの彼女の死体を巡って、2人の上下関係がスピーディに入れ替わる様は目を離せなかったです。そして関係性が変わりながらも、結局はお互い依存し、足を引っ張り合いながらも離れられないという2人の状況は、BLで見たかった関係の1つでした。前半部が面白すぎて後半はやや失速気味かなあとも思いましたが、ラストのみつおの言葉はミツオがこれ以上なく欲しかった言葉であり、傍から見ればバッドエンドでも本人達には幸せな結末、というこの終わりは凄く良かったです。改めて中村明日美子凄いなあ、と。『このBLがやばい!』の2P短編も萌えましたよ!

オルタナ(古街キッカ/ミリオンコミックス HertZ Series)
 今年発見の作家その1。三角関係で誰かを犠牲にしなければ成らなかった恋の話(この時点で私のドツボ)であり、静謐な雰囲気(というかオサレデザイン系な画面)ながら3者がどろどろに絡みあっている様が堪らないです。誰一人として声を荒げず静かにドロドロ。怖……! ストーリーテリングというか、細かな描写の積み重ねが非常に丁寧で無駄がなく、1週目ではこの歪んだ三角関係にやきもきし、2週目以降は彼らの行動・言動を納得させるだけの細部の描写・彼らの心情の遷移を楽しめました。オチがあっさりしすぎとはいえ、連載2回目でこの完成度は凄いなあと。ぶっちゃけ酷い話であり主人公ざけんな、と思う話なので万人に薦め辛いのですがね!w NTR属性や恋愛においてずるい人を許せなきゃきついかと。
 以下は萌え語り。これだけはどーしても語りたい。しかしネタバレなので白字で。
まあこの作品は何をおいても千葉君ですよ! 登場時はうぶでいかにも受けっぽい可愛い子ちゃんだったのが進むにつれて疑念から少しずつ黒くなっていき、ミキが本当は自分のことを好きではない(その上結局ミキと啓祐は両思い)と知ってもなりふり構わずつなぎとめようする姿には驚きつつも引き込まれました。最後にはミキのために自分が犠牲になって2人の恋を成就させる道を選んだ彼の、痛々しくも一途な姿に惹かれざるを得ません。しかも救済は一切なし。酷いよ……! 結末を知った今となっては序盤の初々しいところを涙なしには読めないほど可哀想な当て馬ですが、この結末は彼が選んだものでもあるので、これでよかったんだな、と今では思ってます。私の『可哀想な当て馬萌え』属性を完璧に開花させた、今年読んだBLの中では一番の萌えキャラでした。『放課後保健室』の紅葉といい、私ってこういうキャラ好きなんだな……。

LOVE SONG(まんだ林檎/バンブーコミックス)
 各々の出来が傑出した短編集。BLというよりはヒューマンドラマっぽい、と言う方をネットで見ましたが私もそのとおりだと思います。特殊な環境、性癖のもと、男であることに苦しんでいる表題作と『あなたが幸せになれた日々の理』で、そんな苦しんでいる受けを不器用ながらもまっすぐに癒していこう、あるがままを受け入れていこうとする攻めに感極まり、『恋をせずにはいられない』と『4度目の夏』のまっすぐな視線に感動し、そして『あたらしい家族』でじんわりと感慨に浸る(順番めちゃくちゃだな……)特に『あたらしい家族』は家族体系についてのぽつりとした一言一言が深く、胸に刺さります。派手さはないながらもしみじみとした雰囲気で、気づけば涙が……。
 素敵なお話でした。『コンプレックス』を探しているのだけど、未だに見つからない……。

俎上の鯉は二度跳ねる(水城せとな/フラワーコミックスα)
 BLかBLじゃないか、という点で意見が分かれている作品ですが、私はBLだと思っているのでこちらのカテゴリに。
 ぶっちゃけ前作『窮鼠はチーズの夢を見る』は2人がくっついているのに異様に後味が悪くて、なんでこんなに2人がくっついたことを喜べないんだろう、と思ってたのですがこの完結編で氷解しました。つまりこれは一途な想いを罪とし、その上で恋愛を成し遂げるためには誰かを犠牲にしなければならないがそれに耐えられるか?というテーマの話なんだな、と。だからこそたまきちゃんは良い子でなければならなかったし今ヶ瀬は長年の恋が成就しようとするところで苦しまなければならなかったし、大伴は『恋愛は業だ』と結論を出さねばならなかったのだ、と思っています。特別萌えたかといわれるとそんなこともないのですがwそれでも最後までこの2人がどうなるのか片時たりとも目が離せなかったです。最終的に行き着いた答えも、安易なバッドエンドよりも辛いハッピーエンドでしたが、これが一番良い結末だったと私は思います。犠牲にしたものの大きさを考えると、永遠には続かないだろう2人の恋路が、少しでも長く続けばいいなと思っています。

王子と小鳥(山中ヒコ/花音コミックス Cita Citaシリーズ)
  今年発見の作家その2。この作品だけでなく、カタコトで拙いコミュニケーションや全体に流れるゆるゆるとしていながらもシリアスな雰囲気ときゅんきゅんするやり取りがたまらないです。『丸角屋の嫁とり』と迷いましたが、結末でこちらに軍配。それまで兄に逆らいはしなかったハーリドが、鈴木を大切に思っているからこそ選んだ行動には泣かざるを得ません。ハッピーエンドかと聞かれたら微妙ですが、この作品で示された愛の形は非常に素敵でした。
 そして冬コミ発行の同人誌がめちゃくちゃ良かった……! もっと先を読みたいと思わないでもないけど、でもここで終わらせてこその感慨もあります。


 以上6点です。旧作混じってますが、まあ今年読んだ作品、ということで。そして今回は特別枠があります。

【特別枠】
世界の果てで愛ましょう(武田すん/電撃コミックス)
 男性向け作品であり、主人公総モテの状況はもろに男性向けの様相ですが、でも根幹はBLという恐るべき作品。女体化した涼馬が可愛いとかそういう単体萌えもありますが、この作品の真実はそこではないと思います。この作品で一番凄いのはその涼馬に恋する王子と弟。モブの男キャラが涼馬の容姿面での可愛さにハァハァ言う中で、「容姿や性別で惹かれたんじゃない、涼馬(の性格やその本質に)だからこそ惹かれたんだ!」という2人の思考は非常に際立っています。というかこの思考は完璧にBLの攻めのそれだ……! ここ最近ではむしろ元よりゲイである事が主眼に据えられている作品が注目されがち(そしてそういう作品は最近結構多い)な中で、昔のBLの攻めの思考を持つ攻め×モテモテ総受け体質な受けという世界観は逆に新鮮でした。というか男の娘が流行っているとはいえ、男性向けでこういうのが出てくるのかあ……。
 とても良い女体化BLだと思います。腐女子は読むべきだと思うよ!

 ということで宣伝でした。万人に受けるかといわれると微妙だけど、ガチ男性向け作品から出てきたBLとして読めば良いと思います。
 下は次点です。

【次点】
超天国(語シスコ/mellow mellow COMICS)
 『この愛、メタボ級』は今年のベスト帯。

聞こえない声(京山あつき/ミリオンコミックス HertZ Series)
見えない星(京山あつき/ミリオンコミックス HertZ Series)
 シリーズ名が分からなかったので一緒に。緊迫した雰囲気とセンチメンタルな世界観(先輩後輩ってどうしてもそうなっちゃうよね!)に凄く萌えました。

セブンデイズ(原作:橘紅緒 作画:宝井理人/ミリオンコミックス CRAFTシリーズ)
 透き通った画面できゅんきゅんするベタ少女漫画。ベストタッグだと思います。

愛しあってる2人(田中鈴木/ビーボーイコミックス)
 田中鈴木はこういう痛い話のほうが好きだったりします。1作目の痛さはちょっと凄い。

晴れたる青空(深井結己/バンブーコミックス)
 THE・麗人。表題作の雰囲気も良いですが、『花葬庭園』のトンデモシリアスと『優しい夢はそのままに』の一ひねりのち爆笑、なオチが好みです。

わりとよくある男子校的恋愛事情(富士山ひょうた/Dariaコミックス)
 男子校の9割ホモという設定ながら非常に理性的なお話。非常に頭が良いながらも高校生らしさのある平次は特に良いキャラだなあと。同時収録のアンドロイドものも、アンドロイドとの恋愛を書いた話としては秀逸でした。

鉢植えの住人(古街キッカ/ミリオンコミックス CRAFTシリーズ)
 『オルタナ』で出来なかった『3人目の救済』をオチとしてやった表題作も良いですが、それより何よりこたつ! こたつ!

兎オトコ虎オトコ(本間アキラ/ショコラコミックス)
 魅力的なキャラで王道ラブコメとかもうたまらないよね! 2巻を非常に楽しみに待っております。

丸角屋の嫁とり(山中ヒコ/Dear+コミックス)
 王道を踏襲しつつも独特の作風できゅんきゅん! きゅんきゅん!

パパがあいしてる(吉池マスコ/バンブーコミックス)
 今年の発見作家その3。かわいくてえろくて下品で萌え。方言攻めっていいよね! と思わせてくれた1冊です。


 次点は10点。多いな……。こうしてみると、今年はやたらと大洋図書をプッシュしている気がします。そして相変わらず麗人は私のツボにはまります。良い作家さんも発掘できたことだし、今年はBL的にはとてもよかったです。
 ベストカップルは『王子と小鳥』のハーリド×鈴木、ベスト攻めは『わりと良くある男子校的恋愛事情』の平次治、ベスト受けは……意外と出てこないなあ。女の子は『パパがあいしてる』のさやかと『俎上の鯉は二度跳ねる』のたまきちゃん。そしてベスト萌えキャラは反転で語ってる彼、ということで。

 来年も良い作品にいっぱい出会えますように。
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