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(非)日常

社会人でもオタまっしぐら。

 読了メモ以外のことで日記を書くのは久々ですこんばんわ。自分で言っててもこれは酷いな、と思っていますすみません。

 久々の日記なので書きたいことはそこそこにあるのですが、それを一つにまとめてしまうとさすがにごった煮過ぎるかなあと思い、カテゴリごとに分けようと思います。映画のことになるとネタバレ避けては語れないので、別のことを目当てに見た人がネタバレを踏まないように、というのも若干含まれています。私はネタバレOKだけど、他の人がそうとは限らない。


 ということで書いてない間に映画を3本ほど見に行ってきました。劇場版TRICKと告白、そしてアリス・イン・ワンダーランドの3本です。
 映画といえば、銀幕ヘタリアの評判が凄い事になっていてちょっと興味が湧いているのですが、さすがに1800円となるとネタでは見に行けない……。


 下には見た3本の感想を載せています。ネタバレたっぷりなので(さすがにやばいところは白く伏せてありますが)ネタバレ×な方は見ないことをオススメします。



・劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル
 友人と一緒に見てきましたー。友達に誘われてちょっとなんとなく~程度だったのですが、何この後味の悪さ。馬とかペイズリーとかTRICKらしくパロネタで面白いところはありました。アダモちゃんは……懐かしかった……。しかしそういうコメディっぽい面白さや上田と山田奈緒子のにやにやでごまかしているけれど事件の結末は絶句するくらい後味悪かったです。だってこれ知らなかったとはいえ実際に美代子を殺したのは翔平じゃん……それはいくらなんでもあんまりじゃなかとですか……。この前のSPといい、TRICKはなじみすとになんか恨みでもあるんですか……。犯人の鈴木もなんともいえない結末。死の間際に佐和子を出しても(実際には山田母なんだけど)何も言わせなかったのは「あなたは結局自分は悪くないって言ってほしいだけ」という山田奈緒子の言葉を受けてのことだよな……悪役として当然の結末とはいえ、これは救いがない……。
 えー面白かったです。正直なところ2が以下略だったので不安だったのですが、そこらへんふっとバスくらい良かったです。祭りのときの佐藤健はめっちゃイケメンだった……そりゃ惚れるわ。
 それにしても毎回思うのですが、劇場でやる意味ゼロだな本当にw

・告白
 6/6の初回に行ってきました。べっ、別にそこまで楽しみにしてたわけじゃないんだから……とツンデレっぽくしてみましたが、映画はとてもよかったです。
 中島監督の作品は初めて見たのですが、とても鮮烈な映像を撮るのだなあ、と。写真アーティストっぽい構図のカットが多く、スローモーションや逆回し再生もあったりで、実写っぽくなくてビックリしました。単純に私が実写映画を見てないだけですね。
 でも映像重視で作品を面白おかしく弄っているかというとそんなことは決してなく、むしろ原作へのリスペクトを痛いくらいに感じる内容でした。各人物の独白から成り、2章で起こった事件を3章、4章で別の切り口から描くという映像化するにはちょっとめんどくさそうな構成の原作をザッピングで見やすく、そして取りこぼすことなくまとめたのは凄い。特に1章や6章は映像向けではないだろうと思っていただけに、実際出来上がったものにビックリしました。
 で、ラスト。電話で告げるだけだった原作とは違って、逆回しでハリウッドばりに爆発シーンを見せ付けた映画のあのラストには正直ビックリ。なんという映画仕様wとも思いましたが、映画の相手を完膚なきまでに叩きのめすえげつなさの方が復讐らしくて、原作のスパッとしたえげつなさとは違ったよさがあるのでこれはこれでありだなあと。「なーんてね」はあの森口先生の表情とあわせて強烈。ただ森口先生が体育館に姿を現したのはなんか違うかなあと。森口先生はどれだけ冷酷でえげつなくても、自分が罪に問われるような危険は一切犯さない人だと思っていたので、そこで体育館に姿を現してあんなことしたらめちゃめちゃ怪しい人じゃないですか。結末のつけ方としては文句ないのだけど、あれやっちゃったらあのラストの後Aと一緒に逮捕されるのでは……。
 多少の解釈の違いはあれど、総じて見ごたえのあるとても良い映画でした。キャストも文句なし。松たか子はまり役だと思います。あと美月役の子可愛かった……。収益もいいらしく、今年の邦画の代表作になりそうだなあ。


・アリス・イン・ワンダーランド
 3Dの吹き替えで見てきました。3D映画ははじめて見たのですが、迫力満点でした。当たり前ですが奥行きがあるので、画面の上で起こっていることがより身近に感じられて入っていきやすかったです。CGと生身の人間との違和感がなくて、あれどうやっているんだろう、とも。序盤のアリスが追われるシーンは臨場感たっぷりで、3Dでよかった!
 で話はどうだったかというと、……面白かったのは確かだけどなんともいえない苦さたっぷり。白の女王と赤の女王を対比させて一見正義vs悪(または勧善懲悪)の様相を示しているのですが、「力はあるけどポリシーに反するから私は戦わないの。だから貴方達が戦ってね☆」な白の女王の思想は赤の女王以上にえげつなく、これはどっちが統治することになってもバッドエンドなのでは……みんなの喜びにお前らほんとにそれで良いのかと。アリスの結末は「運命は自分で切り開くもの」というメッセージが込められているのだろうけれど、あの対決に関してはむしろ運命に従った据えのことだよなあ……。毒々しい世界観や雰囲気とあわせて、ものすごい皮肉を見せ付けられた感じです。そして私が感じたこの感覚もおそらく織り込み済みなんだろうな、と感じさせるくらい計算高い物語でした。
 そんなわけで面白かったのですが、これが歴代TOPクラスの収益というのはなんとも変な感じ。これは大衆向けというよりも、むしろカルト・サブカル傾向のが強いと思うのですが……。
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