(非)日常

社会人でもオタまっしぐら。

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 次は一般漫画編。こちらも今年出版された作品ではなく今年読んだ作品からのセレクトです。


 見たい方は下をどうぞ。


・ミスミソウ(押切蓮介/ホラーMコミックス)
 一人の少女の哀しい復讐劇であり、非常に重く、どこまでいっても救いようのない物語でした。家族愛にとらわれた春花を含め、誰もが歪んで狂っていたとも言えるし、見方を変えれば誰もが純粋で人間らしい人間だったともいえます。春花の家族を殺したいじめっ子達にも彼らなりの辛さがあり、ただの悪役ではなかったのがまた辛い。もちろんだから罪が許されていいとは欠片たりとも思わないけれど、それにしてもきついなあ……。結末は狂気の果てともいえるし、すれ違いの末の悲劇だったとも思えてひたすら切なかったです。妙子の謝罪に代表されるように、善悪二元論で割り切ることのできないやりきれなさが辛いです。誰も彼もがどうしようもないのに、読んでて何度も泣くくらい堪えました。おいそれとは読み返せないけど、傑作だと思います。

・ぢごぷり(木尾士目/アフタヌーンKC)
 上の『ミスミソウ』とは別ベクトルで大変痛い作品。ひたすらに登場人物を追い込む展開ももちろんのこと、作者の「育児はそんな楽なもんじゃねえよ!子育て舐めんなよ!」という主張が画面いっぱいにあふれていてもう見ているだけでも大変痛々しい。そうよね子育て辛いわよね、と思えるような読者層メインの雑誌ではなく、アフタヌーンならそりゃ読者がついていけないよなあ、と思ったので打ち切りは納得。しかし私はこういう目を背けたくなるような痛々しい作品が大好きだったりするので、打ち切りになったことを含めて大変良かった作品でした。どんな理由があったにせよ主人公二人に同情の余地はないのですが、主人公以外のママさんも出てきて、あの絵が出てきて、作品の閉塞性が失われていって光が見えていく展開は素直によかったです。

・ファンシーGUYきゃとらん(くぼたまこと/アフタヌーンKC)
 貧乏中堅芸人ほか芸能界のしょっぱい自虐ネタが売りのコメディ……だと思ってました(いや大部分はそれで間違いないけれど)まさかこの漫画で泣くとは思わなかった……。明かされるきゃとらんの過去に涙腺が刺激され、「あの子は幸せにならなければいけない」で涙腺決壊。そのあとは誰か頼むからこの涙止めてくれ状態でした。ベタとしか言いようのない展開だけれどそれまでのコメディ展開からは考えられなかった(けれど説得力はある)ので破壊力は半端なかったです。大団円そのもののハッピーエンドで心からよかったです。映画のエンドロールのような構成もお見事。傑作という名前のまったく似合わない傑作でした。

・チャンネルはそのまま!(佐々木倫子/ビッグスピリッツコミックススペシャル)
 正直1巻は安定性はあってもそこまでではなかったので年間のオススメには入れてなかったのですが、今年発売された2・3巻は最高に面白かったのでオススメ枠に。キャラのずれっぷりと真面目にやっているのに見ていておかしいシーンの連続に笑いが止まらなかったです。きっちり真面目に仕事している姿は格好いいのになんでこんなにおかしいんだろうww 雪丸は近くにいたら嫌だけど遠くで見ている分にはそのずれっぷりがおかしいという佐々木倫子作品に欠かせないキャラ。バカ係に任命された山根くんはがんばれとしかいようがないですがw 真面目なお仕事ものらしく、1巻に1話熱い回があるのもよいです。この勢いが最後まで続くことを祈って。

・おひとり様物語(谷川史子/ワイドKC Kiss)
 「独りじゃないと知っているから おひとり様はどこへだってゆけるのだ」という一巻の言葉に代表される、「おひとり様」だからこそ実感できる人と人とのつながりのやさしさ・あたたかさがなんとも心地よいオムニバス。「おひとり様」といっても、これからおひとり様になる人だったり、過去におひとり様だった人だったりと、話のバリエーションが豊富で飽きずに読めました。作品によっては「おひとり様」の孤独性を浮き彫りにしたりなんとも切ない終わり方をするものもありますが、谷川史子らしいやわらかさが全体にあふれているので、そういった苦さを含めて安らげます。今のところ1巻1話と2巻のバツイチの話が特にお気に入り。あたたかな気持ちになれる、素敵なシリーズだと思います。

・少女マテリアル(鳴子ハナハル/ワニマガジンコミックス)
 成人向け漫画なので入れていいのか迷いましたが、この漫画まとめの一般かそうでないかの違いはBLであるかないかなので一般に入れます。大人になったら読んでね。
 発売当初から話題になっていた作品ですが(大学時代うちの部で流行った)今さら読書。大変良かったです。性描写メインの作品集というよりは、性描写を欠かすことのできないストーリー漫画集という印象。当然実用性も問われるエロ漫画としてどうなんだろうとは思うものの、個人的にはこれくらいのバランスのが読みやすくてよかったです。どの話も定められたページ数の中でエロを入れつつきっちりストーリーを展開してきちんとまとめる、お手本のような作品集。いびつな四角関係を描いた『2/4』(眼鏡くんまじいい男だ……)お互いの愛のために一人の男の想いを犠牲にした『紅い水』(お医者さんが……それはあんまりすぎるんじゃないでしょうか……)幼馴染カップルの切なくも甘酸っぱい恋愛を描いた『明日の私にヨロシク』がお気に入り。特に『明日の私にヨロシク』は素晴らしいなじみもので萌え転がりました。

・空の下 屋根の中(双見酔/まんがタイムKRコミックス)
 18歳のハローワーク。なにかやりたいこともなく、なんとなーくニートになってしまった主人公の姿は共感出来過ぎてやばかったです。働かなきゃいけないのはわかっていてもなんとなく行動する気になれない、ベッドの中が一番気持ちいい、という姿をコメディにしているのだけれど笑……えない……なぜなら彼女が姿は自分が持っている一面そのものだから。そんな主人公がバイトをして、就活して、一歩ずつ社会復帰していく姿に安心……しつつも時折出てくるやっちゃった、としか言いようのない失敗や登場人物の本音にさらに心が……。最終的に仕事に就けたのはファンタジーじゃないかと思うけれど、それこそ望んでいた結末だったので心底安心しました。今年一番身につまされた読書でした。内定は終わりじゃなくて始まりだよ。


 以上、7点。例年より女性作家が少なくなった分、よりよくわからないラインナップになりました。


【次点】
・煩悩寺(秋★絵/MFコミックス)
 ゆるゆるーっとしたやわらかな、ありそうで実際あんまりなさそうな雰囲気がすごく良かったです。こういう心地よい関係・雰囲気いいなあこの世界に入りたいなあ。そしてにやにや。驚異のにやにや。

・ゴーストハント(いなだ詩穂/なかよしコミックス)
 まさか本当に今年中に出るとは……完結おめでとうございます。一人称だからこそなしえた原作の怖さを丁寧に漫画で再現した、いい作品でした。原作がすべてリメイク復刊されたら、また読み返したいな。

・月華美刃(遠藤達哉/ジャンプコミックス)
 ジャンプ! 清々しくジャンプ! ド直球のストーリーにどんどん加速していく勢いで一気に惹きこまれました。続きが楽しみすぎる。

・みどりのまきば(御徒町鳩/WINGSコミックス)
 こどもも楽じゃない、だからこそ、一歩ずつ成長していける。最後までこどもの視点に寄り添った優しい漫画でした。理解ある大人の優しさが沁みるなあ……。

・ジゼル・アラン(笠井スイ/ビームコミックス)
 大人びているところも少女らしいところも併せ持った大変魅力的なヒロインのジュブナイル。こんな大型新人が出てくるから漫画読みはたまらんのです。

・純水アドレッセンス(かずまこを/百合姫コミックス)
 BL的百合というか百合版純情テロリスト。そのベタさっぷりににやにやしながら楽しめました。年の差ラブの醍醐味をマスターしている恐ろしさ……! 腐女子におすすめ。

・さんすくみ(絹田村子/フラワーコミックスα)
 ゆるーい日常が心地よいコメディ。この何もない感じと、宗教ネタ含めたおかしみが楽しいです。三人のキャラも立ってるし、続きが楽しみなシリーズ。

・ライアー×ライアー(金田一蓮十郎/デザートKC)
 ふわふわなラブコメのノリでどんどん事態が悪化していく様ににやにや。主人公の自業自得なのも大変面白いです。この不穏極まりない展開で次が来年9月ってどんだけ!

・モテキ(久保ミツロウ/イブニングKC)
 欠点も含めて魅力とできる3人のヒロインに恵まれた、むき出しの本音でぶつかり合う恋愛漫画。共感でき過ぎてやばかったです。フジ君にイライラしつつも、最終的に成長した彼の姿が見れてよかったです。

・B型H系(さんりようこ/YJコミックス)
 一歩進んだと思った直後に後ろ向きに爆走する暴走ラブコメ。いやもうこいつらかわいいよ! やれそうでやれないじれじれっぷりに、アニメ含めてにやにやしました。そしておめでとう!ほんとおめでとう!

・ファムファタル~運命の女(シギサワカヤ/電撃コミックス)
 ああもう本当に面倒くさいカップルだなお前ら!と思える二人の恋愛物語もこれで完結。最後まで面倒臭かったけれど、ちゃんと収まるべきところに収まってホッとしました。これから様々な問題があるだろうけれど、お幸せに。

・魍魎の匣(志水アキ/怪コミックス)
 これにて完結。原作者が諦めた漫画化を成し遂げた、見事なコミカライズでした。ばらばらになった欠片が一つに集結する時の異常な吸引力はまさしく原作の通りでした。狂骨のコミカライズも楽しみ。

・呼び出し一(中村明日美子/モーニングKC)
 青春!青春!無理やり引きずり込まれた角界でも、そこに魅力を感じて前向きにやっていこうとする主人公はばかかわいいです。まっすぐな青春っぷりが大変面白いので続きを正座して待ってます。

・テルマエ・ロマエ(ヤマザキマリ/ビームコミックス)
 私がすすめなくても読んでそうな作品ですがw ローマ帝国時代の主人公と現代日本人(平たい顔族)との異文化交流ものとしてもよし、単純にギャップを楽しむコメディとして楽しむもよし。


 次点は14作。……多いな! それだけいい作品に出会えたということだと思います。来年も、いい作品に出会えますように。
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